「長者番付」と空き巣

「長者番付」が来年度から廃止されるそうだ。背景には、本年4月から完全施行された個人情報保護法の絡みがあるらしい。

プライバシー保護に加え、公示された個人情報が犯罪に悪用されるというケースが例年多発しているそうで、政府部門も個人情報の取扱いにこれまで以上の慎重さが求められているようだ(H17.4.29フジサンケイ・ビジネスアイ)。

毎年5月になると国税庁は「長者番付」を発表するが、我々読者は、それなりに興味をもつ。一般人の長者番付は別として、芸能人やスポーツ選手、文化人などの欄には不思議と目がいく。「芸能人のトップはこの人か」、「おかしい、もっと稼いでいる人がいるはず」などと巷の話題になる。

国税庁の狙いは「密告」を誘い出すことが目的の一つのようだ。人々の関心、行政の思惑とは別に、この「長者番付」に大変興味を持つ人たちがいる。空き巣であり、詐欺師である。

今、森進一が離婚騒動で芸能ジャーナリズムを賑わしているが、森進一などは過去にその邸宅に何度か泥棒に入られたという。森進一のファンなら、彼が「タンス預金」で有名だということを知っている。泥棒たちもその手の情報は芸能ジャーナリズムで知っている。個人情報を得やすい芸能人には気の毒な面があるが、これも「有名税」のようなものとして放置されてきた。

「長者番付」は個人情報保護法の絡みで廃止となるそうだが、国税としては、脱税摘発の一つの手段を失うことになる。こうなると納税者番号制の実現への要望が益々勢いを増してくるように思える。犯罪者たちのお陰で、思わぬ方向に行くのを懸念する人たちがいるかもしれない。


稲田元刑事の空き巣泥棒退治術

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